思い出の島

20代半ばの女性が綴る思い出と憧憬。時折、日常。

花火の話

花火大会に行ってきた。

花火大会というのは、一般的に他者と行くものであって、ひとりで行くものではない。

と、されているし、私もそう思っていたし、私自身、ひとりでは行っていない。


しかし、花火を観るという行為は、ごく個人的な行為である、ということを今回観に行って思った。

きれーとかすごーいとか、一応感想を口にはするものの、思っていることの大半を一緒にいる人と共有できているわけではなく、ごく個人的な行為をひとりではなく、他者もいる場で行っているだけ、という気がした。

それは、映画館に他者と行くことに近い気がする。


個人的な行為であっても、同じものを同じ場所で観るということが大切なのだろうとは思う。同じ時間を過ごすということは、他者と他者を近づけるから。